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病理マガジン【第16回】~アフリカツメガエルのAMA試験~
試験事例
アフリカツメガエルを用いた試験の標本作製についてご紹介いたします。
今回は、アフリカツメガエルを用いた試験のうち、Amphibian Metamorphosis Assay試験(以下、AMA試験)と呼ばれる、両生類変態試験の標本作製に注目していきます。
AMA試験はOECDの環境毒性分野テストガイドライン231に基づいた試験の一つで、両生類の幼生期から成体期への移行(変態)を促進する薬剤の安全性や効果を調べる試験です。両性類の変態には甲状腺ホルモンが中心的な役割を担っており、AMA試験では最大面積の甲状腺の変化を評価します。そのために最大面積の甲状腺の切片と最大面積の直前および直後の切片を含む複数切片を、1つのスライドグラスに貼り付けるといった標本作製を行います。
弊社ではAMA試験に対応した組織標本として、アフリカツメガエルのオタマジャクシの甲状腺を複数貼り付けたスライドグラスを作製することが可能になりました。また、複数の切片を1つのスライドグラスに張り付ける操作は、AMA試験以外の作製でも可能です。そちらについてもお気軽にお問い合わせください。
↑アフリカツメガエルの甲状腺(HE染色) ↑10枚の切片を張り付けたスライドグラス
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