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非脱灰凍結薄切標本
試験事例
非脱灰凍結薄切標本とは、骨や歯等の硬い組織を脱灰を行わずに凍結薄切する標本のことです。
一般的には、骨などの硬組織は脱灰を行いパラフィン包埋をして薄切します。しかし、脱灰やパラフィン包埋により生体成分の溶出、タンパク質の変性が起きてしまうことがあります。すると酵素組織化学染色や免疫組織化学染色の結果に影響が出てしまうことがあります。そこで、硬組織を脱灰せず(非脱灰)に凍結薄切標本にすることで、そういった影響を避けることができます。
今回は、テフロンキャップが埋植されたラット頭蓋骨(大阪歯科大学様ご提供)の凍結切片を作製しました。その染色例の紹介をさせていただきます。
染色方法はHE染色、カルシウム塩の証明に用いられているvon Kossa染色、血管内皮細胞のマーカーの1つであるvon Willebrand Factorを染色するvWF免疫染色を実施しました。
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