KAC MAGAZINE

動物実験委員会業務 受託サービスQ&A

コラム

今回のコラムでは、弊社がご提供しております動物実験委員会業務の受託サービスについてご紹介いたします。

弊社に寄せられる動物実験委員会関連のお問合せには、「 どのように動物実験委員会の受託をされているのか? 」 「 委託側はどのようなサービスを受けられるのか? 」といった内容がございます。 どちらも外部委託を検討する上で基礎となる情報ですから、回答にあたってはきめ細かなヒアリングを行い、お客様に沿ったご提供方法をご案内させていただいております。 以下に、ヒアリング結果に基づくご提案内容をご紹介いたします。

★ ヒアリングケース1
・自前の動物実験施設を保有しておらず、研究は共同研究先施設などで行うかCROに委託している。
・試験計画書の審査は共同研究先( または委託先 )の動物実験委員会が実施している。
・動物実験を計画し依頼する立場の責任として、試験計画書の確認や施設の査察を行う必要性について検討しているが、それらを実行できる人材がいない。

▷ KACからのご提案内容
試験計画書や委託先の施設が、各種法律や省令、ガイドラインに準拠したものであるかの調査・確認を希望されていると言うことですので、このようなケースの場合、《 有識者による試験計画書の確認サービス 》 有識者の出張派遣サービス 》をご提案させていただきます。 こちらでは、動物実験委員会経験者が調査、確認、報告までを行い、必要に応じて改善提案などのアドバイスもさせていただきます。

★ ヒアリングケース2
・動物実験委員会メンバーの異動や退職、通常業務の増加などにより、構成メンバーの補充や交代を検討している。
・各分野の有識者や社外委員、獣医師( 管理獣医師含 )、委員長業務が可能な者といった特定の要件を満たせる人材がすぐに手配できない。

▷ KACからのご提案内容
このようなケースの場合、弊社では《 委員会メンバーの派遣サービス 》をご提案しております。 派遣サービスという名前ではありますが、お客様施設に委員が常駐するわけではなく、お客様に委員会メンバーとしてご指名いただいた各地の弊社スタッフが、オンラインストレージやwebメール、ビデオ通話などを利用して情報のやり取りや試験計画書の審査、委員会会合への参加などを行います。 また自己点検のような現地で実施する業務には、出張にて対応いたします。 こちらは年単位でのご契約となりますが、費用は業務が発生した時のみのお支払となりますので、ご利用いただきやすいサービスとなっております。

★ ヒアリングケース3
・動物実験委員会の新設を検討している。
・委員会のメンバーは自社の社員で構成する予定だが、委員会活動については未経験。
・委員会の立上げから( 当面の間の )運営についてサポートして貰える所を探している。

▷ KACからのご提案内容
このようなケースの場合、弊社では《 コンサルティングサービス 》《 委員会メンバーの派遣サービス 》の併用をご提案しております。
コンサルティングサービスは、委員会の設置に向けた情報提供や各種相談への対応、規定類の作成支援などを行わせていただくサービスです。 これに加え、委員会活動が軌道に乗るまでの間、委員会メンバー派遣サービスをご利用していただくことで、アドバイザーが委員の1人として実際の委員会活動に参加し、委員会運営から、自己点検評価、外部検証および認証取得支援等までを含めて、リアルタイムでの活動支援を行います。

★ ヒアリングケース4
・可能な限り動物実験委員会の業務委託を検討している。

▷ KACからのご提案内容
このようなケースの場合、弊社では、《 動物実験委員会全受託サービス 》をご提案させていただいております。 こちらは、お客様に委員会メンバーとしてご指名いただいた弊社スタッフが、機関内規定を基に事務局業務、委員長・委員業務全般( 自己点検評価・外部検証・認証取得支援含 )を代行するサービスです。
しかし、委員会業務全般の委託を考える上で「 委託側の主体性を損なわない委員会運営を維持できるのか 」という疑問を必ず持たれると思います。 その為、委員会活動の詳細を明確にし、お客様の動物倫理における方針が正しく反映された健全な委員会体制となるよう、何れかの役職にお客様からもメンバーを選出していただく事を併せてご提案をしております。

いずれのケースにおきましてもご依頼を検討されているお客様には、その理由( 課題 )や目的( 課題の解決 )が存在しております。 ご連絡を下さるお客様の中には、最初のご相談の段階で課題が整理され問題が解決するケースもございますので、数多ある解決方法の一つとして弊社へご相談いただけますと幸甚です。
ご相談につきましては、弊社ホームページのお問合せフォームをご利用下さい。

技術推進部 技術サービスグループ
アシスタントマネージャー 紺屋 好美