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2024年動物実験技術者育成基礎プログラム インタビュー!その1!
皆さん、こんにちは。
人事総務部の西田です。
今年から新しく、「動物実験技術者育成基礎プログラム」が開始されました~!
このプログラムは、動物実験技術者の育成を目的とし、動物実験の実践的な手技の習得を目指すものです。
技術研修所にて数か月間の研修を受け、5/1から6/30までの2ヶ月間で、既存社員と新入社員合わせて7名が受講しました。
受講者のうち、4名にインタビューしましたので、2回に分けて、その様子をお届けします!
今回掲載するのは、2024年に入社した新入社員、小笠原さん(右側)と竹部さん(左側)ペアのインタビュー!
―――簡単な自己紹介と得意な手技と趣味を教えてください。
竹部:竹部(たけべ)です。得意な手技はマウスの尾静脈内投与です。趣味はゲームで、最近はモンスターをハントするゲームにハマってます。
小笠原:小笠原(おがさはら)です。趣味はギターです。何か一つの手技が得意なわけではないんですが、習った手技はだいたい卒なくこなせます!
―――自分の成長を感じたところ、手ごたえがあったことなどを教えてください。
竹部:成長したところとしては、投与、手技っていうものを始めてしたんですけど、一通り習得することができたっていうのがやっぱり一番大きいかなって思います。
小笠原:まず手技的な面で言ったら、私は大学と大学院、特に大学院では結構やったことのある手技も多かったんですけれど、ただ、それを迷いなくできるようになったっていうのはかなり大きいなって思いました。経口投与も動物に極力負担をかけないやり方ができているかとか、不安な部分を改めて直せました。個人の成長っていう面で言ったら、私、本当はものすごく人見知りなんです。社会人になってそういうところを直そうと思って、同期もそうですし、先輩とかにもいろいろ話しかけたり、コミュニケーション取ろうって頑張ったので、そういう部分ではかなり成長できたなっていう風に思っています。
―――学生時代は技術的なことはしていましたか?
小笠原:そうですね。私が学生時代にやっていた経験のある手技としては、経口投与、腹腔内投与、採血です。あとはまだ初めてでした。
竹部:僕はそういう経口投与とか採血は初めてでしたね。
―――学生時代に経験があると、知っていることが多いですか?
西田:小笠原さんは経験があったということですが、「これ知ってるのにな」と思ったこととか、もどかしいなって思ったところってありましたか?
小笠原:そうですね。人に教えてもらうことが重要だということは実感していますが、実は、あまり人の意見を素直に聞きたいほうではないんです(笑)
「言うこと聞きたくない!」って思うけど、でもやっぱりアドバイスのとおり、やってみたらそっちのほうが上手くいくので、そういうことは思わないようにしていました。
西田:まずは一旦、自分のやり方じゃなくて、こういうやり方があるんだなっていう情報を取り入れるんですね。
―――克服した手技はありますか?
小笠原:皮下投与の保定がうまくいかなかったことが一番最初に当たった壁かなと思います。みんなが教えてもらっているやり方がどうしてもうまくできなくて。かなり苦戦したんですけど、全く違うやり方を教えてもらってから皮下投与自体もできるようになったし、手技の投与の時間もかなり早くなりました。これで暴れる個体でも落ち着いてくれるようになって、安心感をもって打てるようになりました。
西田:では竹部さんはどうですか?
竹部:僕は、さっきマウスの尾静脈投与は得意って言っていたんですけど、ラットの尾静脈内投与は最初すごい苦手でした。
西田:珍しいパターンですね。マウスの方が細いから苦手って聞いたりもしますが。
竹部:そうなんですよ。ラットの尾静脈内投与がどうしても難しくて、研修所のスタッフさんに見てもらったり、針も変えてみたりして、少しずつ改善はしていきました。やっていくうちに一つ気が付いたことがあって、それが克服できた大きなきっかけになりました。
西田:どんなきっかけですか?
竹部:いつも刺す部分だけを見てたんですけど、尻尾の根本から先まで伸びている尾静脈の流れを全体的に見ると上手くいくようになったんです。今まで視野が狭かったことに気づけました。
―――KACの技術研修所ならではだと思うことは?
小笠原:そうですね。手技だけじゃなくて、人間力であったり、生理学とかいろいろ含めてなんですけど。その「技術だけじゃなくて、他のことも身につけて欲しい」っていうことを言ってもらえたことは、逆に言ったら「技術だけにこだわらなくてもいいよ」って言ってもらえたような感じだったので、それはかなり気が軽くなる部分ではあると思いました。
みんな得意・不得意があったりとか、完全な人間なんてないよという話を聞いて、そういったいろんなところから学ばせてもらったのはかなりよかったと思っています。
西田:技術を使うためには、関連する色々な知識が必要になるということですね。得意・不得意があるからこそ、チームでそれを協力して補えるし、仕事をするためには人間力も大事と。では、竹部さんどうですか?
竹部:今回のプログラムでっていう話になると、僕たちみたいな新入社員だけじゃなくて、先輩もいらっしゃったので、新入社員からすると、先輩からの話を聞けたのが良かったなって思います。事業場でどういうことがあるとか、実際、動物たちがどういう感じで飼育されていると話が聞けたりとか。研修所のスタッフさんがフレンドリーに接してくださるので、そういったところが研修に打ち込みやすかったです。
―――プログラムをぜひ受けてほしい人、向いている人へのメッセージ
竹部:やっぱり自分のことにはなるんですけど、動物実験業界、動物実験、手技の知識がゼロベースの人でも色んな手技を習得できます。全然ゼロベースの人からでもすごい成長できるのでいいですよって思います。
小笠原:そうですね。私も自分のことになるんですけど…。私は結構、集団の中で自分から教えてもらうというのがかなり苦手な方なので。みんなである程度ちょっと砕けたというか、のびのびと出来る空気感の中だったので、教えてもらいやすかったです。気負わずに学ばせてもらえるっていうところが、かなり私の中では良かったなって思います。
いかがでしたか?
学生時代に手技の経験がある人はおさらいや再確認、経験がない人も、手技のプロフェッショナルから学べる貴重な時間だと思います。
さて、次は先輩社員二人のインタビューです!
それでは次回の人事ブログでお会いしましょう🐾