受託試験 BIOSCIENCE

病理標本作製・検査

病理標本作製・検査

弊社は医薬品医療機器総合機構によるGLP適合性調査の結果、2015年8月3日に医薬品GLPおよび医療機器GLP適用試験の一部委託 (病理組織標本作製)について「適合」を頂きました。今後ともGLP施設として、より良い標本作製に努めます。
バイオサイエンス事業部・受託試験部・病理グループでは病理組織学的検査を目的とした病理組織標本作製 (剖検、切り出し、包埋、薄切、染色・封入)および病理組織学的検査 (鏡検)を承っております。H.E.染色標本作製の他に、特殊染色標本作製、非脱灰硬組織標本作製、免疫染色標本作製を行っております。お客様の試験目的に応じた各種染色に対応します。お気軽にご相談下さい。

ヘマトキシリン・エオジン染色 (H.E.染色)標本作製

H.E.染色は組織学的検査あるいは病理組織学的検査において最も汎用されている染色です。
特定の物質を検出するための諸種特殊染色あるいは免疫染色方法が著しく進歩しておりますが、形態学の基礎として必ず実施されるのがH.E.染色です。

特殊染色標本作製

特定の物質 (蛋白、多糖類、脂質等)および金属 (カルシウム、亜鉛等)等を検出するための染色方法で、特殊染色と呼ばれています。

凍結切片標本作製

通常のホルマリン固定、パラフィン包埋・薄切標本作製においてはキシレン・アルコール等の有機溶媒を用いるために、脂質は多くの場合、標本作製過程で溶解・消失してしまいます。
このような場合に、固定した組織の凍結切片を作製して、脂質検出のためオイルレッドO、ズダンIII、ズダンブラック等の脂質染色が行われています。

硬組織 非脱灰研磨標本作製

骨、鼻および歯等の硬組織は、脱灰しカルシウム等の硬組織成分を除去後パラフィン包埋し、薄切・染色されます。
硬組織の骨密度あるいはカルシウムの分布を検索したい場合は、硬組織を脱灰せず (非脱灰)、樹脂に包埋し、薄く研磨して染色 (研磨標本)を作製しております。

硬組織 非脱灰凍結薄切標本作製

未固定あるいは固定した硬組織の非脱灰標本作製をご希望の場合、凍結ブロックから凍結切片を作製しております。
硬組織の免疫染色を含む組織化学的検査への活用が期待されます。

免疫染色標本作製

免疫染色には、酵素抗体法と蛍光抗体法があります。
酵素抗体法を用いた染色標本は永久標本となりますが、蛍光抗体法を用いた標本は色彩豊かですが、蛍光が劣化するため永久標本となりません。
試験目的に応じた染色法で免疫染色を行います。免疫染色は、パラフィン切片あるいは未固定凍結切片を用いて、インスリン、グルカゴン等の検出、PCNAやBrdUの分裂細胞の検出、アポトーシスの検出、受容体等の検出等に広く用いられています。
免疫染色の基礎検討試験も承っております。

染色項目一覧表

以下に特殊染色、硬組織の染色、免疫染色の一覧表を示します。

一般染色 ヘマトキシリン・エオジン (H.E.)染色
特殊染色 結合組織の染色 アザン染色、渡辺の鍍銀 (Ag)法、マッソントリクローム (MT)染色、エラスチカ・ワンギーソン (EVG)染色、リンタングステン酸ヘマトキシリン (PTAH)染色
多糖類染色 過ヨウ素酸シッフ (PAS)反応、トルイジン青 (Tb)染色、
アルシアン青 (Al-b)染色
メラニン色素の染色 フォンタナ・マッソン染色
組織内血液細胞の染色 ギムザ染色、好酸球染色 (ルナ染色)
組織内無機物類の染色 ベルリン青 (Fe)染色、コッサ (Ca)反応
中枢神経組織の染色 クリューバー・バレラ (KB)染色、ニッスル染色
腎臓の染色 過ヨウ素酸メセナミン銀 (PAM)染色
アミロイド染色 コンゴー赤染色
軟骨組織の染色 サフラニンO染色
骨酸性ホスファターゼ染色 TRAP染色
脂肪染色 ズダンIII染色、ズダン黒B染色、オイル赤O染色
硬組織 ビラネバ・ボーン染色、
ビラネバ・ゴールドナー染色、HE染色
免疫染色 Collagen typeⅠ、typeⅡ、D240、PD-L1、Dystrophin、Kim-1、MART-1 など

病理組織学的検査

非GLP安全性試験、探索毒性試験、薬効薬理試験等における病理組織学的検査、その他学術研究・学会発表等の実験病理学的分野において、病理組織学的評価を行っております。