BIOSCIENCE

大動物試験

弊社では一般的な小動物(ラット、マウス)を用いた試験だけでなく、中大動物(ウサギ、イヌ、ブタ)の試験も承っております。特にブタにつきましては全国農業協同組合連合会(全農)が生産する安価な実験用ブタであるゼンノー・プレミアム・ピッグ(ZPP)の取り扱いも行っており、通常のミニブタを含めて、薬効薬理試験、手術練習、医療機器の試用など、幅広く様々な目的にご利用頂けます。

ブタ飼育施設・基本的実験手技

  • 弊社の豚舎には、ブタ専用の飼育スペースが22ぺンあり、多頭飼育も可能です。
    (体重約30㎏の動物で最大3頭/ペンの飼育が可能)
  • 多機能型保定器を設置しており、重い家畜ブタの処置もスムーズに実施可能です。
  • イヌ・ブタにおける様々な基本的な実験手技対応が可能です。
    採血(イヌ) 橈側皮静脈採血、表在静脈採血
    採血(ブタ) 前大静脈洞採血、耳介静脈採血
    経口投与 液剤投与、カプセル剤投与
    非経口投与 静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、皮内投与

手術・測定装置

弊社施設では、大動物(ブタ・イヌ)での実験が対応可能となっております。
麻酔装置を2台使用して同時に2頭の手術対応が可能です。

X線撮影装置を用いた血管造影検査

血管造影検査方法
  1. 動物を深麻酔下に誘導して、頸部又は大腿部動脈にシースイントロデューサーを留置する。
  2. 血栓防止の為、ヘパリンナトリウム添加生理食塩液をシースイントロデューサーから投与する。
  3. X線撮影装置を用いて、透視映像を見ながらガイドカテーテル及びガイドワイヤーをシースイントロデューサーに挿入し、目的部位まで押し進める。
  4. 目的部位にガイドカテーテルが到達したら、造影剤を投与しながら映像を確認する。

ストレプトゾシン(STZ)誘発ブタ糖尿病モデル

作製方法
  1. STZ留置前に投与及び採血用カニューレーションを実施する。動物を深麻酔下に誘導後、大腿部を切開して大腿静脈を露出及び切開し、カテーテルを留置する。カテーテルの先端は皮下を通して側腹部から出し、テープで固定する。
  2. STZをクエン酸緩衝液で溶解させ、覚醒下で留置したカテーテルより投与する。
  3. 投与後よりカテーテルから血液を採取し、血糖値を測定する。
使用動物情報
系統 家畜ブタ(LWD)
性別 雌性
入手時体重 20㎏前後
入手元 全国農業協同組合連合会